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カテゴリー: 認知症の知識

  • 認知症の知識 ② 

    脳血管性認知症

    脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの「脳血管の異常」が原因で起こる認知症の一種です。脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞が損傷を受け、その結果として記憶力や判断力、感情のコントロールなどに支障をきたします。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病が原因となることが多く、予防には日々の健康管理が重要です。

    このタイプの認知症は、ある日突然症状が現れる「まだら認知症」が特徴で、比較的はっきりした発症のタイミングがあるのが特徴です。症状としては、記憶障害のほか、感情の起伏が激しくなったり、歩行が不安定になったりすることもあります。また、症状の進行が段階的な点も特徴で、一時的に改善したように見えることもあります。

    治療としては、再発予防のために血圧や血糖値のコントロールを行いながら、リハビリや薬物療法を併用します。早期発見と適切な治療が、進行を遅らせる大きな鍵となります。家族やまわりの理解と支えも欠かせません。認知症への正しい理解が、本人と家族にとって穏やかな生活を守る第一歩となります。

  • 認知症とは ①

    認知症とは、脳の働きが徐々に低下し、記憶や判断力、思考力などに障害が生じる病気の総称です。高齢者に多く見られますが、誰にでも起こり得る可能性があります。代表的な認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあり、それぞれ原因や症状が異なります。

    主な症状には、最近の出来事を忘れる「記憶障害」、時間や場所がわからなくなる「見当識障害」、日常の動作がうまくできなくなる「実行機能障害」などがあります。さらに進行すると、感情の起伏が激しくなったり、幻覚や妄想、徘徊といった行動が見られることもあります。

    早期に気づくことがとても大切で、家族や周囲の理解と支えが症状の悪化を防ぐうえで大きな力となります。現在では、進行を遅らせる薬やリハビリ、生活環境の工夫など、さまざまな支援方法があります。認知症になっても安心して暮らせる社会を目指して、私たち一人ひとりが正しい知識を持つことが大切です。